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ヤベオオツノジカ [絶滅動物図鑑]

ヤベオオツノジカ
Giant Japanese elk

ヤベオオツノジカの画像
大阪市立自然史博物館
科名
シカ科
その他の名前
ヤベオオツノシカ
英名:[Giant Japanese elk]
学名:[Sinomegaceros yabei]
分類
哺乳類、獣亜綱、鯨偶蹄目、反芻亜目
生息地(発見地)
アジア(日本)
時代
約30万年前~約1万4000年前(新生代第四紀中期更新世~更新世末)
全長
約2.5m
体重
約600kg
食べ物
植物
解説
ヤベオオツノジカは約1万4000年前までは日本列島の北海道から九州までの広い範囲に生息していた巨大な角を持った大きなシカです。ヤベオオツノジカは日本固有の種とされていますが近縁種が中国に生息していた事が分かっています。

ヤベオオツノジカの特徴的な大きな角は根元付近で前と後ろでふたつに分かれており、その後、両方の角が大きく広がり先端部分が細かく分かれています。通常、角と聞いてイメージする形は円錐形ですがヤベオオツノジカの角はそういったイメージとは大きくかけ離れた形状なので初めて見る人を驚かせる力があります。

ヤベオオツノジカもナウマンゾウなどと同様に旧石器時代の人類の狩りの獲物となっていた形跡が確認されています。
日本各地で化石が見つかっているヤベオオツノジカですが特に本州で多くの化石が見つかっており、広島県庄原市東城町の帝釈峡馬渡遺跡で約1万4千年前と推測される最も新しい化石が見つかっています。
北海道にも生息していた形跡が見つかっていますが、現在、確認されているのは角だけです。