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フォルスラコス。[絶滅動物図鑑]

フォルスラコス
Phorusrhacos

フォルスラコスの画像
科名
フォルスラコス科
その他の名前
恐鳥
学名:[Phorusrhacos]
分類
鳥類、恐鳥類、ノガンモドキ目
生息地(発見地)
南アメリカ(アルゼンチン)
(ティタニスと同属であった場合、北アメリカにも生息していた事になります)
時代
約4500万年~40万年前
(ティタニスと同属であった場合、1万5000千年前まで生きていた可能性があります)
全長
約1.5m
体高は約3m
体重
約80kg
食べ物
解説
フォルスラコスは翼が退化し飛べなくなっていたと考えられている鳥で飛べない代わりに強靭な足腰を持ち、ダチョウ並のスピードで走る事ができたと考えられています。また、肉食性の鳥であった事が分かっており、60cm以上もある大きな頭部に備わっている巨大なクチバシで獲物を突き刺したり、引き裂いたりしていたとされています。

フォルスラコスは視界の開けた草原に生息していたとされており、時速70kmとも言われる快足を活かして獲物となる馬やマクラウケニアなどの動物やトカゲなどの爬虫類、昆虫などを捕まえて食べていたようです。
フォルスラコスには強力なクチバシ以外にも足の先ある3本の鋭い鉤爪も備わっていましたが、この爪は武器として用いられる事はなく求愛の際などに役に立っていたのではないかと言われています。

絶滅の原因については以前は人の手による狩りなどが原因ではないかとも言われていましたが、実際には人が生息していなかった地域の個体群も絶滅している事が分かった事から現在ではその説は否定され、急激な環境の変化によるものではないかとされています。
また、一般的にフォルスラコスのような大型の動物の方が環境の変化の影響を受けやすく絶滅の可能性が高いと言われています。