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オパビニア。[絶滅動物図鑑]

オパビニア
Opabinia

オパビニアの画像
科名
オパビニア科
その他の名前
学名:[Opabinia]
分類
節足動物、ラディオドンタ目
生息地(発見地)
北米(カナダ)、アジア(中国)
時代
約5億2500万年前~5億500万年前(カンブリア紀前期)
全長
約7cm
体重
不明
食べ物
肉(水生生物)
解説
名前であるオパビニアとは「岩のもの」を意味し、トンボの幼虫であるヤゴが口を伸ばした時のように頭部の先に獲物を捕まえる為の長い突起を持っています。また、多くの生物が目は2つである事に対してオパビニアは目が5つもある事も大きな特徴となっています。

オパビニアの体にはムカデのような多くの足を持っており、水生生物である事から水の中で呼吸する為の多くのエラが足と一緒に備わっています。水の中とは言っても多くの場合、海の底のやわらかい泥の中など一部の限られた場所にしか生息していなかったと考えられています。
体の大きさはカンブリア紀を代表する巨大生物であるアノマロカリスに比べると遥かに小さく、アノマロカリスの10分の1程度の大きさしかありません。

オパビニアはその現生生物からは考えられないような特殊な姿から初めて古生物学の学会で披露された際には会場から大きな笑いが起きたという話も伝わっています。

尚、オパビニアの記載年は1912年で記載者はアメリカ人の古生物学者であるチャールズ・ウォルコットです。