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ニホンオオカミ [絶滅動物図鑑]

ニホンオオカミ
Japanese Wolf

ニホンオオカミの画像
科名
イヌ科
その他の名前
日本狼、ヤマイヌ
英名:[Japanese Wolf]
学名:[Canis lupus hodophilax]
分類
哺乳類、食肉目、ネコ目
生息地(発見地)
日本(本州、四国、九州)
時代
~1905年
全長
95cm~114cm
体重
約15kg
食べ物
肉(シカやイノシシなど)
ニホンオオカミの画像2
解説
ニホンオオカミは名前の通り日本に生息していた狼で、オオカミの仲間の中では最も体の小さい種類だと言われています。また、狼という名前は元々「大神」からきたとされており、昔の日本人にとって農作物を荒らす大変厄介な動物だったシカやイノシシを退治する有難い存在であった事からそう呼ばれるようになったと伝えられています。

ニホンオオカミは大体2~3体位の小さな群れで生活している事が多く、昼夜を問わず岩の上などの視界の開けた場所で遠吠えをする事があったと記されています。また、その遠吠えの「ウォーン」という声は良く響き、近くの建物であれば障子などを振動させる程であったそうです。

ニホンオオカミの絶滅の原因は生活環境の悪化によって家畜を襲うようになり人々から害獣として認識されて駆除の対象となってしまった事や人が持ち込んだ犬から伝染した狂犬病がニホンオオカミの間で蔓延してしまった事などが大きな要因ではないかと言われています。
こうして1905年にニホンオオカミは絶滅しましたが奈良県鷲家口で捕えられた最後のニホンオオカミは「ワシカグツチオオカミ」などと呼ばれています。

ニホンオオカミの標本は殆ど残っておらず、日本国内には国立科学博物館の福島県産のオスの剥製標本が1点、和歌山大学が所蔵しているものが1点、東京大学農学部が所蔵している岩手県産のメスが1点と全部で3点しか残っていません。