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ニホンカワウソ [絶滅動物図鑑]

ニホンカワウソ
Japanese River Otter

科名
イタチ科
その他の名前
日本川獺
英名:[Japanese River Otter]、[Japanese Otter]
学名:[Lutra lutra nippon]
分類
哺乳類、ネコ目、カワウソ属
生息地(発見地)
アジア(日本)
時代
~21世紀または20世紀
全長
64.5~82cm
体重
5~11kg
食べ物
肉(魚類、甲殻類など)
解説
ニホンカワウソは現存している可能性があるとして現在も捜索が行われていますが、2012年の8月8日に環境省が絶滅種として指定している絶滅動物です。絶滅種に指定された理由は1979年以降、信頼できるような目撃情報がなく、ニホンカワウソのような中型の哺乳類が30年以上も目撃情報がないという状態ではもはや生息しているとは考えにくいという理由からだと言われています。

ニホンカワウソは北海道、本州、四国、九州、その他周辺の島々に生息していたとされ、日本列島の非常に広い範囲に生息していましたが開発などで住処となる河川が汚染されたり、毛皮目的の乱獲などが原因で急激に数を減らしていったと考えられています。
人々もニホンカワウソの減少をただ黙ってみていた訳ではなく1928年には捕獲禁止となり、1964年には国の天然記念物に指定されましたが既にニホンカワウソの減少は食い止められない所まで来ており、保護の甲斐なくそのまま絶滅したと言われています。

ニホンカワウソは可愛らしい見た目からは想像できないほどの大食いであったようで一日に約1kgも獲物となる魚や甲殻類を食べていたそうです。
一説にはこの食料を大量に必要とする体質も絶滅に拍車をかけたのではないかと推測されています。