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モエリテリウム。[絶滅動物図鑑]

モエリテリウム
Moeritherium

モエリテリウムの画像
科名
モエリテリウム科
その他の名前
始祖象
学名:[Moeritherium]
分類
哺乳類、長鼻目、獣亜綱
生息地(発見地)
アフリカ大陸(エジプト、リビア、セネガル、マリ)
時代
約3700万年前~3300万年前(始新世後期)
全長
2~3m
肩高:70cm
体重
200kg
食べ物
植物(水草など)
解説
モエリテリウムは短い四肢や丸々とした胴体など見た目はカバに似ていますが分類上はゾウの類縁関係にあるとされ、名前の由来は化石の発見地であるエジプトの湖の古代ギリシャ名「モエリス」に由来しています。

モエリテリウムは水の中で多くの時間を過ごし水草などを主食としていたと考えられており、その生活は見た目通り現生のカバのようですが、鼻孔の部分が頭骨の前部にある事など体のつくりはゾウに似ている部分を持っています。
また、カバやアフリカゾウのような巨大な牙は持っていませんが口の中には小さな切歯があり、長く伸び発達している上唇はゾウと言うよりバクのようです。
水が入りにくいように耳が頭部の高い位置にあるのも水の中で行動を行っていた証のひとつではないかといわれています。

最初の発見地であるエジプトの砂漠は当時は海岸であった事が分かっており、水中で暮らしていたモエリテリウムの化石は水とは縁遠いサハラ砂漠などで見つかる事が多いようです。

モエリテリウムは1923年に記載され、記載者はアメリカ合衆国の探検家であり博物学者でもあるロイ・チャップマン・アンドリュースとなっています。
また、ロイ・チャップマン・アンドリュースは映画「インディージョーンズ」の主人公であるインディアナ・ジョーンズのモデルの一人だと言われています。