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リストロサウルス。[絶滅動物図鑑]

リストロサウルス
Lystrosaurus

リストロサウルスの画像
科名
リストロサウルス科
その他の名前
水龍獣
学名:[Lystrosaurus]
分類
単弓類、獣弓目、ディキノドン下目
生息地(発見地)
アフリカ(南アフリカ)、アジア(中国、インド)、ヨーロッパ、南極
時代
約2億5400万~約2億4800万年前(三畳紀前期)
全長
約90~120cm
体重
不明
食べ物
植物
解説
リストロサウルスの学名は「スプーントカゲ」を意味し、名前のサウルスの部分からは恐竜であるかのような印象を受けますが実際にはリストロサウルスは恐竜ではなく獣弓類と言う哺乳類型爬虫類に分類されています。
また、現在では大きく距離が離れているアフリカ大陸の南部、ユーラシア大陸の西部および東部、南極大陸など非常に広い範囲で化石が発見されており、超大陸パンゲアの存在を裏付ける証拠のひとつとなっています。

リストロサウルスは現在の大型の哺乳類などと比べるとあまり体の大きな動物ではありませんが当時としては大型の動物であり、一時期、地上に住んでいる大型の動物の約半分を占めていたと言われている程、繁栄していました。
発見当初はそのカバのような姿から主に水中で生活した動物だと考えられていましたが現在ではその説は否定され、水辺では生活していたものの水の中にはあまり入らなかったと言われています。
また、上記の画像の通り口には大きな犬歯がありましたが肉食ではなく完全な草食であり、餌として食べていたのは植物の茎や根、種子などであったとされています。

リストロサウルスは優れた嗅覚と視力、聴覚で天敵から逃れ、隆盛を極めましたが競合する草食動物が増えはじめ、大型の肉食動物があらわれ始めた事によって絶滅したと推測されています。