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ケブカサイ。[絶滅動物図鑑]

ケブカサイ
Woolly Rhinoceros

ケブカサイの画像
科名
サイ科
その他の名前
毛深犀、ケサイ、タモウサイ
学名:[Woolly Rhinoceros]
学名:[Coelodonta antiquitatis]
分類
哺乳類、奇蹄目、獣亜綱
生息地(発見地)
ヨーロッパなど
時代
約180万年前~1万年前(更新世後期)
全長
約4m
体重
3~4トン
食べ物
植物
解説
ケブカサイはその名の通り全身に毛の生えたサイの仲間で学名は「中空の歯」という意味になります。同じく全身に毛の生えた絶滅動物として有名なケナガマンモスや同じサイ科のエラスモテリウムと共に氷河期を象徴する動物とされています。

エラスモテリウムの角にはかないませんがケブカサイにも巨大な角が2本備わっており、より前方にある大きい方の角は長さが1mにも及んだと言われています。
全身に生えた濃い赤褐色の長い毛と三本の蹄、強靭な足腰は雪山に対応していた証であり、化石がケナガマンモスと一緒によく出土される事もそれを示していると言えます。
ケブカサイの毛皮はクロマニヨン人やネアンデルタール人などが寒さをしのぐ為にみにまっとっていたと考えられており、石器や棒など武器にして狩りを行い、肉なども食べていたとされています。

寒冷地に適応し特に天敵のいなかったケブカサイは生息地域を広げ繁栄しますがクロマニヨン人などがあらわれた事が彼らの悲劇の始まりとなります。
ケブカサイのような大型であまり動きの速くない動物はヒト科の動物にとっては恰好の獲物となったようで人類の祖先を含むヒト科の動物の大規模な狩りによってケブカサイは数が激減し絶滅に追いやられたと言われています。