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イカロニクテリス [絶滅動物図鑑]

イカロニクテリス
Icaronycteris

イカロニクテリスの画像
科名
アルカイオニクテリス科
その他の名前
学名:[Icaronycteris]
分類
哺乳類、コウモリ目、翼手類
生息地(発見地)
北米(アメリカ合衆国)
時代
5500万年前~4500万年前(始新世)
全長
約14cm
体重
不明
食べ物
肉(昆虫など)
解説
イカロニクテリスは約5000万年前に繁栄していた最も古い種類のコウモリだとされていますが、その姿は現生のコウモリとあまり違いがなく非常によく似ていたと言われています。また、名前はギリシャ神話において装着した翼が太陽の熱に耐えきれず海に落下して悲劇の最後を迎える神として知られている「イカロス」から名づけられました。

イカロニクテリスの体には音響定位の信号を受信する為の大きな耳と翼の前面の中心部分にあるぶら下がる為に使用された大きな鉤爪などが備わっており、前肢の指と指の間を皮膜で覆う事によって空を飛ぶ為の翼が形成されています。
しかし、皮膜の幅は現生のコウモリより狭く構造的にあまり上手くは飛べなかったのではないかと言われています。

イカロニクテリスが昆虫を食べていたとする根拠は発見された化石の胃の内容物や口の中に38本もあったとされる歯の配置が昆虫食に向いたものであった事などがあげられます。

尚、イカロニクテリスの記載年は1966年と比較的新しく記載者はグレン・ローウェル・ジェブセンとなっています。