背景画像

ジャイアントモア [絶滅動物図鑑]

ジャイアントモア
Giant Moa

ジャイアントモアの画像
ジャイアントモアの画像1
ジャイアントモアの画像2
科名
モア科
その他の名前
オオゼキオオモア、大関大モア、巨型恐鳥
英名:[Giant Moa]
学名:[Dinornis maximus]
分類
鳥類、ダチョウ目
生息地(発見地)
ニュージーランド
時代
約4万年前~15世紀(1445年とされていますが1779年ごろという説もあります)
全長
約3.6m(メスの方が1.5倍ほど大きかったようです)
体重
約250㎏(メスの方が2.8倍ほど重かったようです)
食べ物
植物(果実、木の実、木の葉、シダ類の植物など)
ジャイアントモアの画像3
絶滅の原因
ジャイアントモアの絶滅の原因はハッキリとはしていませんが、通説ではニュージーランドに移住してきたマオリ族が食料目的で乱獲した事が一番の原因だと言われており、成鳥だけでなく卵も乱獲されてしまった事から一気に数を減らし絶滅してしまったと考えられています。
移民が絶滅の原因とされる理由としては4万年以上ニュージーランドで生活してきたジャイアントモアがマオリ族がニュージーランドに移住してきたと考えられている時期から僅か200年足らずで絶滅しているという事実が根拠として一番大きく、乱獲以外にも人が病原菌を持ち込んだのではないか?とする説もあります。

また、繁殖力が低く一度に産む卵が少ない事や成長に時間がかかる動物だった事も急速に数を減らした原因のひとつだったようです。
解説
ジャイアントモアは地球の歴史上で最も背の高い鳥だとされているダチョウ目の動物で頭頂までの高さは最大で約3.6mあったとされています。
これは現在、体が大きく背の高い鳥として広く知られているダチョウ(高さ約2.5m)よりも遥かに巨大な鳥だと言えます。
※ジャイアントモアの非常に興味深い特徴として、メスの方がオスよりも圧倒的に体が大きかったことが判明しています

ジャイアントモアの体の大きさ以外の体の特徴としてはは全体的に赤褐色であった羽毛がとても長い事などがあげられます。長いジャイアントモアの羽毛は哺乳類の「毛」に近い質感で一言でいえば毛むくじゃらの鳥だったようです。

その他の代表的な特徴としては二足歩行の鳥としては唯一、翼が名残(翼の骨である上腕骨など)が全く残っていない事です。この特徴によって現存するダチョウなどとは見た目の印象がかなり違って見えます。

また、ジャイアントモアは木の実などの植物を食べて生活していたとされていますが飲み込んだ植物の消化を助ける為に石を飲み込という習性があり、これを知った人間が赤く焼いた石を飲み込ませて腸が焼かれて死ぬのを待つという方法で狩りをしていたなどという話も残っているようです。

ジャイアントモアの絶滅後、ジャイアントモアの唯一の天敵だったと考えられているハーストイーグルも後を追うように絶滅しました。ハーストイーグルの絶滅にジャイアントモアが直接、影響したかはハッキリしていませんがひとつの種の動物の絶滅が他の動物の生態系に大きな影響を与える可能性があるという実例として残っています。