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フォークランドオオカミ [絶滅動物図鑑]

フォークランドオオカミ
Falkland Islands wolf

フォークランドオオカミの画像
科名
イヌ科
その他の名前
英名:[Falkland Islands wolf]
学名:[Dusicyon australis]
分類
哺乳類、ネコ目
生息地(発見地)
南米(フォークランド諸島)
時代
670万年前~19世紀
全長
約90cm
体重
約15kg
食べ物
肉(ガンなどの鳥、アザラシ、ペンギンなど)
フォークランドオオカミの画像2
解説
フォークランドオオカミは南米大陸の南部付近にあるフォークランド紛争で有名なフォークランド諸島にのみ生息していたイヌ科の動物で1833年からイギリスから入ってきた開拓移民による島の開発と狩猟によって生息数を減らし1876年に絶滅に追い込まれました。

フォークランド諸島は面積が四国の3分の2ほどの島で山が多く樹木が生育しない事から不毛とも言える場所です。1592年にイギリスの探検家ジョン・デイヴィスが発見し、その後、この島から持ち帰った動物を1972年にフォークランドオオカミと命名しました。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンもフォークランド諸島に1834年の3月に訪れており、フォークランドオオカミについて「全く人を恐れず、上陸した男達を悩ませた」と記述しています。記録によると人間の食料を盗んだり、家畜の羊を襲って食べたりしていたようです。
しかし、本格的に移民が入ってきてからは人を恐れないフォークランドオオカミの性質が災いし撲殺されたり、毒を盛られたりといった事が大規模に開始され、前述の通り、1876年に最後の一匹と思われる個体が殺されて絶滅しました。
絶滅したフォークランドオオカミの標本は現在、11体が残るのみとなっています。

尚、フォークランドオオカミはDusicyon属において唯一生息していた種類だった為、イヌ科の動物の種としては有史時代において初めて絶滅が確認された動物となりました。