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ドードー。[絶滅動物図鑑]

ドードー
Dodo

ドードーの画像1
ドードーの画像2
科名
ドードー科
その他の名前
ドードー鳥、モーリシャスドードー
英名:[Dodo]
学名:[Raphus cucullatus]
分類
鳥類、ハト目、鳥綱
生息地(発見地)
アジア(インド洋に浮かぶモーリシャス島)
時代
~約330年前(第四紀)
1598年に存在が報告され、最後に目撃されたのは1681年
全長
約1m
体重
約25kg
食べ物
植物
ドードーの画像3
絶滅の原因
ドードーはアホウドリなどと同じように人間に対してほとんど警戒心のない鳥で人に簡単に捕まってしまう事から発見以来、成鳥は食用としてヨーロッパなどに大量に輸出されるようになって急速に数を減らし、それに追い打ちをかけるように人によって島に持ち込まれた犬やブタ、ネズミなどによってドードーの卵が食べられるようになってしまった事からドードーは人と出会ってから僅か200年足らずで絶滅してしまいました。
このように、ドードーは「平和な環境への過剰適応」と「人間による環境変化」という2つの要因が重なって絶滅した悲劇の鳥として、現在でも語り継がれています。
解説
ドードーは体が大きい鳥ですが羽は小さく退化してしまっている為、飛ぶ事はできません。しかもドードーが住んでいる島には天敵がいなかった為かダチョウの様に早く走る事もできず、ヨタヨタと歩く事しかできなかったと言われています。
脚力はありませんでしたがクチバシの部分は非常に頑丈で硬い植物の種子や果実の他、葉なども食べていたとされ、ドードーが絶滅した事によってカルヴァリアという名前の大木も絶滅の危機に瀕しています。
このカルヴァリアという木の種子は殻が硬くて、そのままでは発芽しませんが、ドードーが食べる事によって砂嚢の中で殻が削られて消化され発芽する事が出来るようになると言われており、ドードーがいなくなった今、野生の環境下ではカルヴァリアは発芽する事が出来なくなっていました。
しかし、ドードーの絶滅後、現在ではドードーの代わりに七面鳥に実を食べさせる事でカルヴァリアの発芽を促す保護活動が行われています。

尚、ドードーの名前は「ドゥドゥ」と聞こえる鳴き声からついた説とポルトガル語で「マヌケ」を意味する「ドゥオド(doudo)」という言葉からついたとされる説があります。

また、ドードーは本種だけでなく、ドードー科(またはハト科ドードー亜科)に属する以下の鳥たちも、同様の運命を辿りました。
・レユニオン・ドードー(シロドードー): レユニオン島に生息。1700年代中頃に絶滅。
・ロドリゲス・ドードー(ソリテアー): ロドリゲス島に生息。1760年頃に絶滅。
これらは全て、インド洋の島々で独自に進化を遂げた飛べない鳥たちでしたが、人間社会との接触により姿を消しました。