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アノマロカリス [絶滅動物図鑑]

アノマロカリス
Anomalocaris

アノマロカリスの画像
科名
アノマロカリス科
その他の名前
英名:[Anomalocaris]
学名:[Anomalocaris]
分類
未整理
生息地(発見地)
北アメリカ(カナダ)、アジア(中国)、オーストリア、グリーンランド
時代
約5億3500万年~5億2000年前
全長
約60~100cm
体重
不明
食べ物
アノマロカリスの画像2
解説
アノマロカリスは「奇妙なエビ」というい意味の名前を持つ、カンブリア紀に生息していた海生動物の中で最強最大と呼ばれている捕食動物です。名前の意味は「エビ」となっていますが、実際にはエビの仲間ではありません。

アノマロカリスの頭部の先端には獲物を捕らえる為の足のようなものがついており、この足のすぐ後ろ辺りに無数の強靭な歯がついた口の部分に捕えた獲物を運んで食べていたと考えられています。
この歯の並んだ円形の口は二重構造になっていて交互に動かす事によって捕えた獲物を噛み直す際にも逃げられないという強力な構造でした。
アノマロカリスの獲物となっていたのは三葉虫などで浅い海で獲物を探しながら、小さな群れをつくって泳ぎまわっていたようです。
泳ぎが得意であったとされている事から巨大な体を持っているにも関わらず、かなりのスピードで泳いでいたとされ、水中で静止する事もできたと言われています。

最初に化石が発見されたのはカナダのバージェス頁岩(けつがん)で、その後、中国やオーストラリアなどでも発見されました。
また、糞の化石なども発見されており、食物連鎖の頂点に位置する動物として世界中の海で繁栄していたと考えられています。しかし、これほど繁栄したアノマロカリスが絶滅してしまった原因については未だに謎のままとなっています。