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アンモナイト [絶滅動物図鑑]

アンモナイト
Ammonite

アンモナイトの画像
科名
その他の名前
英名:[Ammonite]
学名:[Ammonoidea]
分類
頭足綱、アンモナイト亜綱
生息地(発見地)
世界各地
時代
4億~6500万年前(デボン紀中期~白亜紀後期)
全長
2.5~250cm
体重
不明
食べ物
解説
アンモナイトは世界中の海に広く生息していた軟体動物で白亜紀後期に絶滅したとされていますが、現存しているオウムガイはアンモナイトと共通点が多く、近い種類の生物である事が分かっている為、オウムガイの生態を調べる事によってアンモナイトの生態と行動の多くが解明されています。
また、アンモナイトの名前の由来は古代エジプトのアモン神が持っている角に形が似ていたからだと言われています。

アンモナイトは巻貝のような螺旋状に巻いた特徴的な殻を持っていますが、殻の内部は複数の部屋に分かれていて軟体部は一番外側の部屋にのみ入っていたとされています。その他の内側の部屋は気房(きぼう)と呼ばれている空気か水を入れる事によって海中での浮き沈みを調整する箇所です。

アンモナイトは体内に取り込んだ水を噴出する事でしか推進力を得られなかった為、動きは遅かったようで餌となる生物はエビやカニなどの甲殻類やクラゲなどの動きの遅い生物に限られていました。
また、生息数が多く、動きが遅かった事からサメなどの大型捕食動物の餌にされる事が多かったようです。

中世の人々はアンモナイトの化石を見てトグロを巻いた蛇が神の逆鱗に触れ、石にされたものだと信じていたようで、石工がアンモナイトの化石に蛇の頭部を掘ったものなどが見つかっています。